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ドリームキャッチャーとは |
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ドリームキャッチャーは、カナダとアメリカにまたがる先住民インディアンのオジブワ族に伝わる、輪を基にした手作りの装飾品です。オジブワ語ではasabikeshiinh(アサビケシン)といいます。
彼らは言います「グレイトスピリット(未知なる神秘)を信じていれば、よい夢だけが網をすり抜けて、眠る者のもとに届けられるでしょう。 悪い夢は、網や羽にからめ取られ、夜が明けて、父なる太陽の光を浴びるとともに消えてしまいます」 太陽の昇る小屋の東側につるされたドリームキャッチャーが、夜の間に捕まえた悪夢を朝日の光で焼き払うのだそうです。 そして寝ている間に夢の世界へ旅に出る【魂】の安全を祈るためのお守りでもあるんです。 Dreamcatcher伝説 多くの伝説が、ドリームキャッチャーを語るのに存在します。そのひとつはこう語っています。はるか昔、まだ世界が若かったとき、Iktomiという知恵者でありいたずら好きのペテン師であるワタリガラスが人々の勇敢なリーダーを訪ねた。Iktomiはひょろ長いクモに返送しました。Iktomiがリーダーと話すとき、Iktomiは色鮮やかな糸を出し、輪の中にクモの巣を作りながら言いました。「人生には良いことも悪いことも含めて多くの事があります。このクモの巣を受け取ってください。悪い力はクモの巣に引っかからせて、貴方にとって良い力だけがクモの巣の中央の穴を通して、あなたに流れ込んでくるでしょう。
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ドリームキャッチャーの形 |
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ドリームキャッチャーの形は、輪の中にクモの巣状に網が組み込まれ、羽やビーズなど独特の神聖な小道具で飾られています。
ドリームキャッチャーの輪は伝統的には柳を使って小さな輪や涙の形をした枠を作り、セージで覆われていたようですが、今日ではそれらは木や金属でも作られ、皮を巻きつけたものなど様々に変化してきました。皮は、鹿、ヤギ、エルク、豚、ウサギなどの家畜の皮を利用しています。また、鳥の羽は、イーグル、ターキー、鴨、ホロホロ鳥、鶏などの羽を利用しています。網の糸は、かつて、鹿などの腱を利用していましたが、現在は人工の腱(ナイロンシニューなど)です。 またドリームキャッチャーの伝統はオジブア族から北米大陸に住む様々な部族へと渡り継いで言ったものなので特長も様々なものがあります。現在は色、形、パワーストーンを使ったものカラフルで素敵なインテリアとしても楽しめるデザインの美しい物など、時代に合わせて進化を遂げています。
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ドリームキャッチャーの使い方 |
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ドリームキャッチャーは、眠る場所(ベッドの上や枕元など)に飾るのが本来の使い方なんだそうです。
オジブワ族は、ドリームキャッチャーは夢を変える力を持つと信じていて、「悪夢は網目に引っかかったまま夜明けと共に消え去り、良い夢だけが網目の中央にある穴を通って羽を伝わって降りてきて眠っている人のもとに入る」とされています。 オジブアインディアン達は子供達の健やかな成長を願い、これをお守りとして子供の寝床の枕元に置きました。昔は子供のために親が手作りしたそうです。眠っている子供を悪夢から守ってくれる魔除けのお守りとしての「ドリームキャッチャー」です。 あなたもドリームキャッチャーを使ってみませんか? あなたが目覚めた時には希望に満ちた一日が始まることでしょう。
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ドリームキャッチャーの歴史 |
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ドリームキャッチャーは元々、 五大湖地方に住むオジブワ族に始まった物でしたが、1960年代~1970年代のパン・インディアン運動の際にクリー族を含む他のアルゴンキン族、そして北米全体の他のインディアンの部族に広まっていったとされます。なぜならばこのドリームキャッチャーがアメリカン・ネイティブインディアンやカナディアン・インディアンのファースト・ネーションズの文化を結ぶアイデンティティーの象徴になっていきました。
北米大陸に広まっていく過程で、ドリームキャッチャーの意味や伝説も部族ごとに様々に変化して行ったようです。オジブワ族には本来の考え方に ほとんどの部族は、よい夢は通り抜け、悪い夢は網につかまるということになっていますが、ラコタ族の場合は逆の考え方になっています。つまり、網はよい夢だけを捕まえ、悪い夢は穴を通り抜けてしまうということです。しかし、悪夢が網でつかまって朝の光で消滅しようと、悪夢が網を通り抜けて消えてしまおうと、ドリームキャッチャーによって良い夢を得ることに変わりはありません。 人は長い人生の間で、楽しいことだけではなく、困難や挫折したりと様々な影響を受けながら生きています。人は悩んだり落ち込んでいる時には、普段は間違わないような事でも、誤った判断をしてしまったりするものです。それは自分だけではなく大切な家族や身近な仲間も傷つけたりしてしまいます。そんな時には「夢」に答えを求めなさい。自分の行動を正しい方向に導くために彼らは夢に祈ります。良い夢を見ることで、さわやかな清々しい気持ちになり、素晴らしい一日を過ごすきっかけになるでしょう。そんな気持ちが淀んでいた心を晴れやかにして物事を解決に導いてくれることでしょう。
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ドリームキャッチャーの様々な形
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ドリームキャッチャーには様々な形があります。大きく分けて輪の中にクモの巣のように糸を張り巡らすのをドリームキャッチャーと言い、輪の中に十字に構成する物をメディスン・ホイールと言います。またウサギの毛や羽根や革などで盾の形状になったものをマンデラと言います。
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ドリームキャッチャー(dream catcher)について |
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基本的に輪の中にクモの巣状に糸を張り巡らすのがドリームキャッチャーです。蜘蛛の巣は真ん中に穴が開いており、良い夢が通り抜けられるようになっています。ですが真ん中にターコイズなどのパワーストーンが付いていることも有ります。またクモの巣には小さなトルコ石や珊瑚などのビーズが通してあることもあります。これはクモの巣についた水滴を表しています。蜘蛛の糸は昔は鹿の腱でしたが、今では人工のシニュー糸が使われています。
輪の形は、丸いものや涙型のもの、2つの輪が水平もしくは垂直に重なるものなどバリエーションは様々です。 輪には様々な鳥の羽根が飾られています。羽根の飾りも数も様々ですが、たいていは1本から3本、多いもので7本もの羽根がぶら下がります。 羽根はその昔、女の子用には知恵のシンボルであるフクロウを、男の子用には勇気の象徴であるイーグルの羽根を使用したそうです
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メディスン・ホイール(Medicine・Wheel)について |
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メディスン・ホイールはドリームキャッチャーやマンデラの形に似ていますが、メディスン・ホイールは十字と輪で構成されているインディアンにとっての「聖なる輪」「生命の輪」「魔法の輪」であり、「神聖な儀式」を執り行う際に必要な、とても大切なシンボルです。
外輪(サークル)は仏教で言う輪廻転生のような「生命の繰り返し」「終わりも始まりもない」という意味の世界観を表します。十字は、四季(春夏秋冬)、方角(東西南北)、4人の祖先、色、人種、季節、人生などさまざまな意味を表しています。 「4」の数字は、インディアンにとっては神聖な数であり、バランス、調和などを表します。 このようにメディスン・ホイールは祈祷具として使われ、幸運を運んでくると言われています。
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マンデラ(Man・del・la)について |
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マンデラはドリームキャッチャーに似ていますが、武具である盾を形どったものです。戦いの時に相手の攻撃から身を守る盾ですので、「身を助けてくれるもの」と信じられています。 マンデラは盾の形状で、革やウサギの毛、天然羊毛、羽根などで装飾し作られます。アメリカ・インディアンの人々は、このマンデラを家に飾ることによって、神々から守られ、家族の繁栄や健康、幸運をもたらすものとして信じています。 |
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ドリームキャッチャーの作り方 |
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用意するもの
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ドリームキャッチャーの作り方説明 |
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ドリームキャッチャー製作の動画 |
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ドリームキャッチャー製作キット |
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ドリームキャッチャーの巻では、だれでも比較的簡単にドリームキャッチャーを制作できる製作キットを販売しています。
製作キットの中身
実際に購入はショップでどうぞ
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ドリームキャッチャー製作体験教室 |
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ドリームキャッチャー.comでは、ドリームキャッチャーの製作の体験教室を開催しています。講師が出張してドリームキャッチャーの製作を指導しながら一緒に作っていきます。ぼくたちが作るものにも、それはそれで意味のあることかもしれませんが、やっぱりインディアンの人が作ったもののほうが、伝統と歴史・・・・それにスピリットが込められていると思います。
写真 学校の行事で、子ども会など、 製作時間 子供:1時間半、大人:1時間 料金 講師1人につき15000円+出張旅費
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ドリームキャッチャーの販売 |
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実際、アメリカにも東南アジア製の安価なものが流入して出回って、インディアンの若い人やおばちゃんたちが、作る意欲をなくしてしまうという状況も起きてるのも現実です。
ドリームキャッチャー自体、そんな高価な品物ではないので、安価な東南アジア製のものも出回ってますが、インディアンのことが好きな方、そういう生き方や価値観に共感できる方は是非インディアンのひとたちが作ったモノを買ってあげてくださいね。 実際に購入はショップでどうぞ
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